養護施設のこどもを海外留学に NPO法人が支援表明

養護支援のこどもたちの海外留学のサポートをする取り組みが実施されています。

養護施設の子供たちを海外認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(大西健丞・代表理事)は12月6日、厚生労働省内で会見し、児童養護施設で暮らすこどもを海外に派遣するプロジェクト「Study In America」を立ち上げたと発表した。すでに今年度は6人を先行事業として内定しており、来年度から本格的に実施するという。

 対象は児童養護施設で暮らす中高生を想定。選考では、個別面談をして社会に役に立ちたいという志があるかを判断するという。

 財源は寄付で賄う予定。現段階ではプログラムの募集人数や時期も未定で、今後、集まった寄付額によって決めるという。

 今年度実施する先行事業には高校生5人と中学生1人を内定。2023年3~4月の10日間にわたり、米国の学校、NPOやNGOの見学などをする。さらに学ぶ意欲があれば長期留学を支援するという。

 同日の会見ではプロジェクトのディレクターを務める白井智子・新公益連盟代表理事が、NPO法人チャイボラの協力を得て調査したところ、ニーズがあったことを紹介。パスポートの取得やメンタルケアも含め、さまざまなサポートもする考えを示した。

 また大西代表は「恵まれないこどもへのチャリティーではない。この社会を変えていくグローバルチェンジメーカーが生まれてほしい」と語った。

福祉新聞 2022年12月14日

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